大正時代の童謡詩人。
以前小学5年生の国語教科書に、伝記的内容の文章が載っておりました
現在は中学1年生の新国語教科書に『ふしぎ』という詩が掲載されていますよね
「わたしはふしぎでたまらない」という反復法とともに、七五調のリズムで構成される全体が、自然現象・人間への深い洞察力に満ち溢れています
わたくしは10年前の東日本大震災のときに、CMで頻繁に流れていた、「こだまでしょうか」という金子みすゞの詩が好きです
この場をお借りして取り上げさせて頂きます
「こだまでしょうか」 金子みすゞ
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって、
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
・・・なんだか素敵だと思わずにいられません
混迷のこの世の中、
なおさらこころに響いてまいります